素朴なギモン「ヨガって何?」にお答えします

ヨガって何? 素朴なギモンにベテランヨガ講師が分かりやすく解説

みなさんは「ヨガ」と聞いて、どんなイメージがわきますか?

「独特のポーズ」「精神統一」「柔軟性アップ」「呼吸」…など、人それぞれにヨガに対するイメージがあることでしょう。

私は2008年からヨガを続けていますが、とくにここ数年で「ヨガは健康的」というイメージが浸透してきたと感じています。
雑誌やCMなどのメディアでは、 ヨガの写真・イラスト・映像がヘルシーなイメージづくりに一役買っています。

その一方で、「ヨガは難しい」というイメージもよく耳にします。
メディアでは美しいヨガポーズが紹介されていますが、その多くが柔軟性を求められる難しそうな姿勢です。
それを見て 「自分にはできない」と思う人いるのも無理はありません。

また、「ヨガのレッスンでケガをした」という声があるのも事実です。
「ヨガは危ない」と、思う人がいて当然です。

このように、ヨガに対するいろいろなイメージがあるのが現状です。
これからヨガをはじめよう、という人にとっては、何を信じていいのか分からず、困ってしまいますね。

そんな時、役に立つのが「そもそもヨガとは何なのか?」という基本知識です。

今日は、ヨガを始めたいと思っている人に向けて、ヨガの定義・目的をわかりやすくお話しします。
ぜひ、納得のうえで、ヨガをはじめてください。

ヨガとは 心を穏やかにしずめるもの

YOGA。正式には「ヨーガ」と発音します。
ここでは、日本で一般的な呼び方「ヨガ」で、話を進めていきます。

ヨガのルーツは、大昔のインド

ヨガは、インド生まれです。
おおもとは2500年前にもさかのぼるとされています。

ヨガの教科書は『ヨーガスートラ』

約1500-1800年ほど前に『ヨーガスートラ』が編纂されました。
現代でも大切にされているヨガ経典で、ヨガインストラクター必読の書です。

この『ヨーガスートラ』では、ヨガの究極の目的、目標、目標達成のための方法が、195編のサンスクリットの詩でつづられます。
難しい部分や、大げさな表現はありますが、共感し実践したいと思わせる事柄も数多く語られています。

「ヨガ」の定義

ヨガの定義は、『ヨーガスートラ』195編の詩の第2番目で宣言されています。

ヨガとは、心の作用をしずめることである

『ヨーガスートラ 1-2』

「心の作用」とは、思考・感情 などの精神活動のことです。

その「心の作用」のなかでも、「苦しみ」につながるものを、自分でコントロールし、しずめていく落ち着いた状態ことが、ヨガの目標です。

苦しみにつながる精神活動は、例えば、怒り・困惑・嫉妬・不安・イライラ・憎しみ・悲しみ などです。

ヨガのポーズは、瞑想の準備にすぎない

「心の作用」をしずめる方法として、 ヨガでは「瞑想(めいそう)」を推奨します。

瞑想とは

目を閉じて心を静め、無心になって想念を集中させること。

三省堂 大辞林 第三版

ヨガでの瞑想は、眼を閉じ、集中し、身体活動と精神活動が限りなく少なくなった状態のことをいいます。

瞑想は、案外難しい!

とはいえ、無心になる、というのはなかなか難しいことです。
眼を閉じて静かにしていても、頭の中では考え事が次々と浮かんできてしまいます。
ですからヨガには独特の練習段階、いわばヨガ的「瞑想攻略法」があるのです。

ヨガのポーズは、瞑想のための準備!

ヨガの瞑想は、ふつう座って行います。
瞑想にふさわしい、安定して快適な状態で座ることが大切とされます。

ヨガ的 瞑想攻略法 STEP1

第一に、普段から心の葛藤を減らしておくことです。
社会規範を守り、まじめに誠実に、努力を怠らない暮らしがすすめられます。
これは、「ヤマ」「ニヤマ」という教えです。

ヨガ的「瞑想」攻略法 STEP2

第二に、姿勢を整えます。
これがいわゆる「ヨガポーズ」のことです。
体の中心軸を感じ、背骨を長く保つ、瞑想にふさわしい座り方を目指します。
これは、 「アーサナ」という教えです。

体が痛かったり、違和感があると、人は落ち着いて長く座っていられません。
その場合は、準備として浄化法をしたり、いろいろなポーズを練習したりして、体調を整えます。

ヨガ的 「瞑想」攻略法 STEP3

体調が整い、落ち着いて長く座れるようになったら、次の練習に進みます。
第三のステップ「呼吸法」すなわち「プラーナーヤーマ」という教えです。

わざと息を早くしたり、ゆっくりにしたり、場合によっては、止めたりもします。
呼吸法で、お腹が動いている、肺が広がっている、気持ちが落ち着いてきた、などの内部感覚に集中します。
自分が今どういう状態なのか、という気づきを高めていきます。

その後、 瞑想は自然にやってくる

「呼吸法」の後、いくつかのステップを踏んでいきます。
ここでは省略しますが、やがて自然と瞑想状態が訪れます。
意識がありながら、心の作用が限りなくしずまった状態。
この状態が、ヨガの目標です。

ヨガの究極の目的とは…⁉

そもそもなぜ、インドでは 『ヨーガスートラ』という経典をまとめあげるほどに、心の作用をしずめることに熱心だったのでしょうか。

二度と生まれ変わりたくない、悟りたい

ヨガの生まれ故郷・インドでは、輪廻転生が信じられていました。
この輪廻から永遠に自由になることを至高とする考え方があったのです。
そのためには「解脱」「悟り」が必要とされました。
この「悟り」への強い憧れが、瞑想のためのテクニック-ヨガを生んだ背景にあると思います。

ヨガの瞑想のメリット

ここで、瞑想のメリットを考えてみましょう。
心の作用がしずまった時、人はどうなるでしょうか?

  • リラックスしています。
  • 安心しています。
  • 脳がお休みしています。

これは、非常に心地よい状態です。
悩みにとらわれることも、不安も焦りや怒りの感情もなく、落ち着いてる感覚です。
これを精神的な開放、自由と表現する人もいます。

瞑想は有益です。
アメリカ心理学会では、ストレス対処法のひとつとして「瞑想」の効果を認めているほどです。

ヨガの究極の目的は、精神的な自由だと思います。
ヨガは、自分で自分を幸せにしてあげるツールのひとつともいえるでしょう。

目的を知って、安全にレッスンを楽しみましょう

いかがでしたか?
「ヨガって、いったい何?」という疑問は、解消されたでしょうか。

ヨガの目的は、瞑想をして心の作用をしずめること。
ポーズの練習は、あくまで瞑想の準備という位置づけになります。
ポーズで無理をすると、心はしずまるどころか、痛みや苦しみでとげとげしくなってしまいますね。

当教室では、ポーズの練習は「今日のご自分が自然にできるところでやりましょう」とお伝えしています。
体が硬い人でも、無理をしなくていいので、安心して参加できます。

心のざわつきをしずめたい人、ストレスを感じている人、イライラしがちな人、疲れをとりたい人に、きっとヨガは役にたつはずです。
もちろん、運動を習慣にしたい人もウェルカムです。

ぜひ、あなたにあったヨガクラス・ヨガ教室を見つけて、参加してみてくださいね。

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