1日5分、ポイントはたった4つ!「ヨガ八支則」の覚え方・初級編

ヨガ八支則、どうやって覚える?
~ヨガインストラクターとして自信を深めるために

ヨガインストラクターになるためには、避けては通れないのが、「ヨガ哲学」の勉強です。
なかでも、「アシュターンガ・ヨーガ(ヨガ八支則)」は、必須知識。
しかも、「ヨガ八支則」は、クラス冒頭の講話にピッタリのテーマ。
指導者として、確実に学習しておきたいものです。

しかし、サンスクリット語のヨガ用語を覚えるのは、大変ですよね。
学習直後は記憶していても、しばらくすると忘れてしまいがちです。

今日は、ヨガ八支則の覚え方を紹介します。
ヨガアライアンスE-RYT500認定保持者でもあり、継続教育指導者(YACEP)でもある私が、試行錯誤の末たどりついた効率の良い記憶方法です。

この方法は、ヨガ八支則に限らず、『ヨーガスートラ』の学習にも有効です。
勉強熱心なヨガインストラクターさん、ヨガを深めたい人が役立ててくださると嬉しいです。

まずはおさえておきたい、ヨガ哲学を学ぶ大前提

ヨガ哲学は外国語学習です

ヨガ哲学の学習には、特徴があります。
第1に、「サンスクリット語という外国語」の学習ということ。
第2に、「他文化の哲学的概念」の学習ということです。
この2つ特徴をおさえたうえで、効率よく学びましょう。

ヨガの用語は外国語です。
まず、サンスクリット語の単語の「音(おん)」と「訳」を、ひとつづつ覚えます。
例えば、英語学習では「cat(キャット)=猫」と、覚えますよね。
「dog」も「tiger」も、つづり、音(おん)、訳をひとつひとつ覚え、ボキャブラリーを増やしていきます。
ヨガの単語も、同様です。
ひとつひとつ覚えて、サンスクリット語のボキャブラリーを増やしていきましょう。

そして、ヨガの哲学用語は、他文化の哲学概念ですから、日本語での対訳表現は多岐にわたります。
どの対訳で覚えてもいいのですが、その意味はほぼ共通です。
意味を正しく理解することが重要になってきます。
例えば、「ディヤーナ」の対訳は「瞑想」とされることが多いですが、そもそも「瞑想」とは何のことでしょう?
「ディヤーナ」では、具体的にはどんなことをするのでしょう?
その意味・内容をあわせて学び、理解を深めておきましょう。
意味は、指導に活かせるよう、シンプルな日本語で覚えるといいですね。

ポイントは4つ!ヨガ八支則はこうやって覚える

さて、改めて、「ヨガ八支則を覚える」とはどういうことでしょうか?
それは、八支則8つ、ヤマ5つ、ニヤマ5つで合計18のサンスクリット語を、日本語の意味も併せて、順番通りに、口頭もしくは筆記で、いつでも再現できることです。
なかなか大変そうですよね。
でも、必ず覚えることができますよ。
今から、ヨガ八支則の覚え方を4つポイントに分けて解説します。

1.八支則を小分けにする

ヨガ八支則(アシュタンガ・ヨーガ)は、小分けにして覚えます

八支則8つ、ヤマ5つ、ニヤマ5つ、全18項目を一気に覚えるのではなく、分割します。
情報量を減らすだけで、負担はずいぶん減るものです。

覚えるためのヨガ八支則のリストとして、『ヨーガスートラ』の本や、トレーニング用の教本、ご自分でリストアップしたメモなどを用意します。

STEP1.まずは八支則を攻略

まず、 八支則を最初から1項目ずつ、サンスクリット音、訳語、意味を音読し、自分の声を耳で聞いて頭に入れていきます。
たとえば「サマーディ」ならば、訳語は「三昧」で、意味は「瞑想が極まった状態」などと覚えます。

次に、八支則の「順番」を頭に入れていきます。
順番は、 ヤマ・ニヤマ・アーサナ・プラーナーヤーマ…のように  サンスクリットの音で覚えます。

STEP2. 次に、ヤマ5つを攻略

八支則の学習とは時間を区切って、ヤマの学習をします。

まず、 ヤマの内容を1項目ずつ、サンスクリット音、訳語、意味を理解しながら頭に入れていきます。
次に、アヒンサー・サティヤ・アスティヤ…のように、順番をサンスクリット音で覚えていきます。

STEP3. 最後に、ニヤマ5つを攻略

最後は、ニヤマです。
八支則・ヤマの学習とは時間を区切って、ニヤマの学習をします。
覚え方は、ヤマと同様です。

いかがでしょうか。
学習項目を8・5・5個に区切るだけで、断然覚えやすそうです。
学習の区切りは、日にちを変える必要はなく、休憩をはさむだけで大丈夫です。

次の章では、 さらに効率よく覚えるコツをお伝えします。

2.インプットよりアウトプットを重視

ヨガ八支則を覚えたいなら、口に出して言ってみる!

アウトプットの機会を増やしましょう!

情報を覚えることをインプット、覚えた情報を再生することをアウトプットと呼びます。
つまり、八支則の項目や順番を読んで覚えるのがインプットで、何も見ずに思い出しながら、声に出したり、書き出したりするのがアウトプットです。

記憶の定着には、インプットをただ繰り返すだけでなく、アウトプットをする方が効果アリ。
つまり、覚えた内容を、口に出して言ってみる、誰かに伝える、という出力作業を増やします。

ふと、八支則を順番に思い出しながらつぶやく。
あるいは、「今日、ヨガ八支則っていうのを勉強したんだけどね…」と、誰かに内容を説明する。
八支則のひとつをテーマに、クラスを作って指導する。
様々な方法で、積極的にアウトプットしましょう。

しかしながら、翌日や1週間後は覚えていても、1か月後も覚えていられるでしょうか?
次の章では、忘れにくくする方法を紹介しますよ。

3.反復練習が最強の記憶術

ヨガ八支則は繰り返し復習して覚えよう

せっかく学んでも、しばらくすると忘れてしまう…これをどう解決したらよいのでしょうか。

それは、復習です!

ある研究によれば、人は覚えた情報を、20分後には42%、1時間後には56%、1か月後には79%を忘れてしまうのだとか。
忘れないようにするためには、繰り返し情報を脳に送り込み、重要な情報だと脳に錯覚させて、長期記憶として定着させることです。

学習しただけではダメで、それを復習することが肝心です。
復習も繰り返し行いますが、最適なタイミングがあります。
復習は、覚えた翌日、その3日後、その1週間後、その2週間後…と、少しずつ間を空け、1~2か月ほどかけて繰り返しましょう。

学生の頃のように、赤シートや単語帳を利用するのもいいですね。

「復習」と聞き、思わず「ヤダー!」と心のなかで叫んだあなた。
大丈夫です。次の章で、時短術を紹介しますよ。

4.時間をかけずラクして覚える

ヨガ八支則は、寝る前に覚える!

これまで紹介した覚え方を利用するなら、1日の学習時間は5分で大丈夫です。
いかがでしょうか。
5分なら、取り組めそうでしょう?

私たちの脳は、眠っている間に情報を整理整頓しています。
睡眠中は、忘却スピードが遅いことが分かっています。
この脳の仕組みを利用しない手はありません。

夜、眠る前の4分間に八支則8項目を覚え、眠ります。
翌朝、目が覚めてからすぐ、思い出しながら8項目を暗唱します。
忘れていたら、リストや本をサッと見て、もう一度暗唱します。

夜4分、朝1分。
1日、たった5分。
これを毎日繰り返してみてください。
早い人は3日で、遅い人でも1週間ほどで、十分な効果が出るはずです。
その後はときどき、スキマ時間に暗唱すれば完璧です!

まとめ:「八支則」覚えるのは難しくない

ヨガ八支則を覚えるのは難しくない!

いかがでしたか?
今日は、ヨガ八支則18項目を最短で覚えるコツをお伝えしました。
ひとつめは、八支則を小分けにして一度に入る情報を減らすこと。
ふたつめは、積極的にアウトプットして学習効果を高めること。
3つめは、繰り返し復習して脳に染み込ませること。
最後に、学習時間を短くし、睡眠を活用すること、でした。

4つのうちどれか一つでもぜひ、取り入れてみてください。
楽しくヨガ哲学を学んで、レッスンや日々の実践に活かし、ヨガインストラクターとして自信を深めていきましょう!

さて、ヨガ八支則の「丸覚え」は、ヨガ哲学を理解するための入り口です。
次回の記事では、ヨガ八支則について、詠唱して本格的に勉強していく方法を紹介します。

参考文献・資料

  • 『インテグラル・ヨーガ―パタンジャリのヨーガスートラ』 スワミ・サッチダーナンダ著 めるくまーる (2008/6/30)
  • 洋泉社MOOK 最強の勉強法 洋泉社 (2018/9/6)

もう「ヨガ八支則」で悩まない!

正しい意味を理解したうえで暗記するのが、「ヨガ八支則」学習の第一歩。
実践メリットなど、論理背景まできっちりおさえて「一生モノ」のヨガ知識を身に着けましょう。
「ヨガ八支則」にフォーカスしたオンライン講座は、こちらから。