陰ヨガとは? 今さら聞けない「陰」の由来と本当の意味

ほっこり癒されると、今話題の「陰ヨガ」。
この「陰ヨガ」の「陰」は、どんな意味かご存じでしょうか?
「陰」という漢字から、暗い・じめじめした…などのマイナスのイメージが浮かぶかもしれません。
ですが、意外にも「陰」には、ポジティブな要素がたくさん含まれています。
陰ヨガとはこんなヨガ!
今日は、陰ヨガの「陰」の由来でもある「陰陽論」について、お話しします。
「陰ヨガとは何か」を理解する助けになること間違いなし!ですよ。
「陰ヨガ」は、ヨガの練習方法・流派のひとつです。
1980~90年代のアメリカで生まれ、発展し、今は世界中で練習されています。
「陰ヨガ」の特徴は、ポーズにおいて自重によるストレッチを長く保持することです。
関節の潤いや柔軟性を保つ作用が期待できます。
また、心を静める良い練習になります。
陰ヨガの「陰」とは?
まず、「陰」には対(つい)になるものがあります。
それは、「陽」です。
「陰」「陽」は、中国三大思想のひとつ、道教の考え方「陰陽論」に由来します。
陰陽論の基本的な考え方
自然界の全ての物事は 陰・陽という相反する二つの要素に区別でき、陰・陽は対立・依存しながら共存することで 全体のバランスを保っている
「陰」「陽」の区別は無限にある!
「陰」「陽」の区別は、相対的なものです。
その組み合わせは無限にあるといってもいいでしょう。
「陰」「陽」の区別の一例
陰 | 陽 |
月 | 太陽 |
冷たい | 熱い |
冬 | 夏 |
暗い | 明るい |
重い | 軽い |
夜 | 昼 |
湿った | 乾いた |
静かな | 動きのある |
安定した | 不安定な |
女性的 | 男性的 |
内側 | 外側 |
人の性格に例えてみるとわかりやすいかもしれません。
「陰」は、クールで落ち着いていて、内面を探求する人、というイメージです。
逆に、「陽」は、アクティブで情熱的、社交的な人、というイメージです。
陰陽論のシンボルマーク
このマークは、「陰陽魚」あるいは「太極図」と呼ばれ、陰陽論を表しています。

黒が陰、白が陽です。
陰陽は曲線で区別されながらも、整った円を形作っています。
陰(黒)の中にも陽(白い小さな円)があり、陽(白)の中にも陰(黒い小さな円)があります。
陰陽は混ざり合うことなく区別されながらも、共存して均整のとれた形を作り上げています。
陰と陽は、どちらもお互いに必要不可欠な存在なのです。
ヨガにも「陰」と「陽」がある!
ヨガの練習も、アクティブで動的な「陽」の部分、静かて落ち着いた「陰」の部分に区別できます。
ヨガの練習における「陰」「陽」の区別の一例
陰 | 陽 |
瞑想 | 呼吸法 |
座位のポーズ | 立位のポーズ |
リラクゼーションのポーズ | 筋力を使うエネルギッシュなポーズ |
ひとつのポーズを長く保持する | 一呼吸一動作で繰り返し動く |
陽のヨガは、リズミカルな動きや筋肉を引き締めることで血流を促進し心拍数を上げ、体を温めます。
一方、陰のヨガは、筋膜組織をストレッチし、関節に働きかける、静止中心の練習です。
アクティブで動的なヨガの「陽」の練習、静かで落ち着いた「陰」の練習、どちらも必要不可欠。
お互いが補完しあって統合され、バランスのよいヨガの練習を形作っているのです。
陰陽バランスよく含まれた、統合されたヨガを練習をすると、心身の健康を保つための効果がより期待できるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
陰ヨガの「陰」は、中国起源の陰陽論に由来します。
陰陽論において「陰」は、相対的に静かで安定した状態のことをいい、決してネガティブな意味ではありません。
陰ヨガとは、ストレッチと静止などの「陰」のアプローチを中心としたヨガを指します。
陰ヨガと陽的なヨガの組み合わせを最適化することで、心身全体のバランスが整いやすいでしょう。
日々の暮らしのなかで「陰・陽探し」をしてみてください。
意外な発見があって面白いですよ!
陰ヨガのレッスンも、ぜひお試しくださいね。
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陰ヨガは、眠れない人、心を落ち着ける練習をしたい人、体が硬い人、ヨガが初めての人におススメのヨガです。
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